介護に関わる仕事は数多くありますが、あまりメジャーではないものの中に介護タクシーのドライバーがあります。タクシーという名称から、要介護者の送迎がメインだとイメージされがちですが、介護タクシーは単身での外出が困難な人の手助けをする仕事であり、車の乗り降りや安全に目的地まで送り届けるサービスはもちろんのこと、状況に応じて自宅や病院の中まで付き添うこともあります。また、事業所によっては、こうした業務以外にも、旅行を始めとした観光に同行するサービスを提供している所もあるようです。
ちなみに、そんな介護タクシーのドライバーの仕事は、年齢制限はなく、60代でも正社員として活躍している人も少なくありません。とはいえ、希望をすれば誰でもなれるわけではなく、定められた資格の取得がないと就くことはできません。
介護タクシーのドライバーとして働くためにまず必要なのは、運転免許です。ただし、ここでいう運転免許とは、人を乗せることを目的にした第二種運転免許と呼ばれるものです。この資格は、普通自動車免許を所持していれば、数日程度の教習で取得が可能となっており、事業所の中には、採用後に費用を負担して免許を取らせてくれる所もあるようです。
それから、もう一つの大事な資格が介護職員初任者研修です。これは、要介護者の体に触れて介護を行うために必須となる資格です。前述したように、この仕事は車の乗り降りや自宅への誘導を行うので、介護系の資格がないとできません。介護タクシーのドライバーは、これら2つの資格を持っていなければなりませんが、会社に所属せず、個人事業主として働くことも可能なので、独立を夢見る介護職におすすめです。